咽喉(読み)いんこう

精選版 日本国語大辞典 「咽喉」の意味・読み・例文・類語

いん‐こう【咽喉】

〘名〙
咽頭喉頭のど。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② (転じて) 重要な通路。必ず通らなければならない場所。大切な場所。
※江戸繁昌記(1832‐36)五「品川は江戸の咽喉なり」
※青年(1910‐11)〈森鴎外〉八「内神田の咽喉(インコウ)を扼してゐる、ここの狭隘に」 〔戦国策‐秦策〕

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デジタル大辞泉 「咽喉」の意味・読み・例文・類語

いん‐こう【咽喉】

咽頭喉頭。のど。
交通の要衝にあたる通路。
そもそも品川は江府の―にして」〈条野有人・近世紀聞〉
[類語]咽頭喉頭喉元喉首

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世界大百科事典 第2版 「咽喉」の意味・わかりやすい解説

いんこう【咽喉 pharyngolarynx】

咽喉頭ともいう。咽頭と喉頭を総称した名で,いわゆる〈のど〉といわれる部分。咽頭は鼻腔,口腔に連なる部分から,おおむね喉頭蓋のあるところまでを指し,喉頭は咽頭の下から気管までをいう。咽頭喉頭

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普及版 字通 「咽喉」の読み・字形・画数・意味

【咽喉】いんこう

のど。地勢の狭い要害の所。〔戦国策、秦四〕韓は天下の咽喉にして、魏は天下の胸腹なり。

字通「咽」の項目を見る

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百科事典マイペディア 「咽喉」の意味・わかりやすい解説

咽喉【いんこう】

のどと通称される部分で,咽頭喉頭とからなる。

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