失意(読み)しつい

精選版 日本国語大辞典 「失意」の意味・読み・例文・類語

しつ‐い【失意】

〘名〙 思うようにならないで希望をなくすこと。また、望みをとげられないために不満に思っていること。〔新令字解(1868)〕
虞美人草(1907)〈夏目漱石一一「得意な小野さんは同時に失意(シツイ)である」 〔鮑照‐代結客少年場行〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「失意」の意味・読み・例文・類語

しつ‐い【失意】

望みが遂げられなかったり、当てが外れたりして、がっかりすること。「失意どん底」「失意うちに世を去る」⇔得意
[類語]がっかり失望落胆絶望幻滅がっくりげっそり脱力虚脱・失墜感・気落ち気抜け拍子抜け力抜け腑抜け力落とし意気阻喪しょんぼりぽつねんと悄然意気消沈しおしおすごすごしょぼしょぼしょぼくれるしょぼたれるしょぼんとしゅん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「失意」の読み・字形・画数・意味

【失意】しつい

思うにまかせぬ。不本意なこと。〔三国志、魏、呂布伝〕(卓)行止常に布を以て自ら衞る。然れども卓の性、剛にして(へん)、~嘗(かつ)て小(すこ)しくを失し、手戟(しゆげき)を拔きて布に(なげう)つ。布、捷(けんせふ)して之れをく。~陰(ひそ)かに卓を怨む。

字通「失」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android