黒松内町(読み)くろまつないちよう

日本歴史地名大系 「黒松内町」の解説

黒松内町
くろまつないちよう

面積:三四五・四七平方キロ

昭和三四年(一九五九)五月三和みわ町を改称して成立。後志支庁管内の西部に位置する。北は寿都すつつ郡寿都町、西は島牧しままき郡島牧村、南は渡島支庁山越やまこし長万部おしやまんべ町、南東は胆振支庁虻田あぶた豊浦とようら町、北東は磯谷いそや蘭越らんこし町に接する。北部に天狗てんぐ(八三九・六メートル)観音かんのん(六八三・九メートル)、南西部に黒松内岳(七三九・八メートル)、南東部に上来馬かみらいば(四九二・九メートル)かな(五〇〇・九メートル)、東部に幌内ほろない(八四一・六メートル)などがある。東部より西流する朱太しゆぶと川は来馬川・幌加朱太ほろかしゆぶと川・幌内川・歌才うたさい川などを合流し、中央部西寄りで黒松内川と合流、さらにその北で熱郛ねつぷ川を合せ、町域北部で西に折れて寿都湾に注ぐ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黒松内町」の意味・わかりやすい解説

黒松内〔町〕
くろまつない

北海道西部,朱太 (しゅぶと) 川の中・上流域にある町。渡島半島の基部に位置する。 1959年1月町制。5月三和町から現町名に改称。地名はアイヌ語クルマツナイ (和人の女が多くいる沢の意) に由来。標高 900m以内のなだらかな山地が町域の大部分を占め,畜産米作畑作などの農業が主産業。南部の歌才 (うたさい) 地区は天然記念物ブナ自生北限地として知られる。 JR函館本線,国道5号線,37号線が通る。面積 345.65km2。人口 2791(2020)。

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事典 日本の地域遺産 「黒松内町」の解説

黒松内町

(北海道寿都郡黒松内町)
日本で最も美しい村指定の地域遺産。
黒松内町は、札幌市函館市のほぼ中間に位置する。国天然記念物「自生北限の歌才ブナ林」がある。馬鈴薯小麦などの畑作や酪農を主体としている。ヨーロッパ農村で見られる都市の人々を招き入れ交流を図る体験・滞在型のまちづくり「ブナ北限の里づくり」を進めている

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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