デジタル大辞泉
「鯱」の意味・読み・例文・類語
しゃち‐ほこ【×鯱】
1 想像上の、魚に似た海獣。頭は虎に似て背に鋭いとげがあり、尾は空に向かって反り返る。
2 城などの屋根の大棟の両端につける1をかたどった金属製・瓦製などの飾り物。火よけのまじないとされ、鴟尾が、後世、形を変えたものともいわれる。しゃち。
[補説]「鯱」は国字。
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しゃち【鯱】
〘名〙
① マイルカ科の哺乳類。雄は体長約九メートルに達するが、雌はそれより一~二割ほど小さい。
体形はイルカよりずんぐりとして、頭は丸く、上下のあごにがんじょうで鋭い歯をもつ。体は黒く、目の後
上方と体側に顕著な白斑がある。
胸びれは卵円形で大きく、雄の背びれは長大で直立する。
北極・
南極のほか世界の海洋に広く分布。魚などを食べるほか、
クジラ、アザラシや
サメなどを襲って捕食する。さかまた。くじらとおし。しゃちきり。しゃちくじら。しゃちほこ。
※
随筆・磯通太比(1817頃)「なぎたる時釣してもさらに魚をえぬときはしゃちの通りしならんと申侍れと」
しゃっ‐ちょこ【鯱】
〘名〙 「しゃちほこ(鯱)」の変化した語。
※
滑稽本・
浮世風呂(1809‐13)前「鯨や鯱
(シャッチョコ)を呑
(のま)うとは、大それた芥子之助だア」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
鯱【しゃち】
東洋建築において,屋根の大棟(おおむね)の両端につける魚形の棟飾。〈鯱鉾(しゃちほこ)〉ともいう。鴟尾(しび)の変形したものと考えられ,中国では宋代に出現,日本には室町時代に伝わり,城郭建築に用いられた。
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鯱 (シャチ)
学名:Orcinus orca
動物。マイルカ科のハクジラ
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報