鯱蛾(読み)シャチホコガ

デジタル大辞泉 「鯱蛾」の意味・読み・例文・類語

しゃちほこ‐が【××蛾/天×蛾】

鱗翅りんし目シャチホコガ科の昆虫はね開張が約5.5センチのガで暗茶褐色。まるみのある翅をもつ。幼虫は静止するときに体の両端を持ち上げ、しゃちほこのような姿勢をとる。食草は、クリコナラなど広葉樹の葉。

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精選版 日本国語大辞典 「鯱蛾」の意味・読み・例文・類語

しゃちほこ‐が【鯱蛾・天社蛾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. チョウ(鱗翅)目シャチホコガ科に属する、中形から大形のガの総称ニュージーランドを除く世界各地に分布する。体が太く、前ばねはやや細くて、厚い鱗粉におおわれる。夜行性で、灯火によく来る。幼虫は芋虫、ときに毛虫で、草木の葉を食べる。体の後方を立て、前部も上向きにして、うしろにそらせた形で葉に静止するので、この名がある。日本には約一二〇種が分布する。
  3. シャチホコガ科のガ。はねの開張約五センチメートルで、雄より雌の方が大きい。はねは暗灰色で外方に黒や白の斑点がある。四~八月に、各地の平地や低山地にふつうに見られる。

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