高層断面図(読み)こうそうだんめんず

改訂新版 世界大百科事典 「高層断面図」の意味・わかりやすい解説

高層断面図 (こうそうだんめんず)

縦軸高度または気圧をとり,横軸に南北とか東西というような空間軸をとり,その線上の各地点の各高度の気温風向風速などを記入し,等値線を引いた図。気象状況の立体構造を見る一つのよい参考となる。たとえば南北の断面図をつくると,圏界面が緯度30°辺りで不連続的に赤道側で高く,極側で低くなっていること,中緯度の圏界面付近に強い風の流れ,ジェット気流があることなどがわかる。
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百科事典マイペディア 「高層断面図」の意味・わかりやすい解説

高層断面図【こうそうだんめんず】

特定子午線または特定の緯度線に沿う地上から上空までの気象資料を1枚の図に記入し,必要な等値線を描くなどしたもの。ほぼ水平面について作る高層天気図と併用して,大気の立体構造をより完全に知ることができる。ジェット気流前線様子をつかむのに有効。

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