精選版 日本国語大辞典「地上」の解説
じ‐じょう ヂジャウ【地上】
〘名〙
① 仏語。初地(しょじ)以上の位。菩薩の修行の段階である五十二位のうちの、初地以上の位にあること。また、その人。
※妻鏡(1300頃か)「俗形也と云へども、地上の菩薩深位の大士也」
② 浄瑠璃で、上音で語る地。三味線では、ふつう三の糸を用いる。
※浄瑠璃・義経千本桜(1747)一「地上頼むぞやいの、とせき上てわっと計りに、泣けるが」
ち‐じょう ‥ジャウ【地上】
〘名〙
※菅家文草(900頃)二・南園試小楽「小児相勧分レ頭舞、取レ楽当レ為二地上仙一」
※わかれ道(1896)〈樋口一葉〉下「地上(チジョウ)に長き影法師」 〔易経‐比卦〕
② ⇒じじょう(地上)
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