精選版 日本国語大辞典 「食違」の意味・読み・例文・類語
くい‐ちが・う くひちがふ【食違】
[1] 〘自ワ五(ハ四)〙
① 交錯する。互い違いになる。
② 一致が期待される事柄がうまくそのようにならない。齟齬(そご)する。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)爰盎鼂錯第一九「進には鼓、退には金を打をくいちかふて、進に金を打つ、退に鼓を打つするは習わせぬいわれぞ」
[2] 〘他ハ下二〙 ⇒くいちがえる(食違)
くい‐ちが・える くひちがへる【食違】
〘他ア下一(ハ下一)〙 くひちが・ふ 〘他ハ下二〙 (室町時代頃からヤ行にも活用した)
① あやまってよくないものなどを食べる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② たがいに食いつきあう。
③ 交錯させる。〔黒本本節用集(室町中)〕
くい‐ちがえ くひちがへ【食違】
〘名〙 まちがってよくないものを食べること。また、それによってからだの害になること。くいちがい。〔文明本節用集(室町中)〕
※御湯殿上日記‐大永七年(1527)八月一七日「くさひらくいちかへにて、にわかにむしおこりて」
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