旺文社世界史事典 三訂版 「雲南」の解説
雲南
うんなん
Yúnnán
漢人のほか,苗 (ミヤオ) ・猺 (ヤオ) ・モイ・ロロ族など少数民族が住む。漢代に益州郡が置かれ,後漢 (ごかん) ・蜀 (しよく) が経営を進めたが,唐代にはチベット−ビルマ系のロロ族が南詔を建て,宋代にはタイ人が大理国を建てて独立した。元のときに中国領として雲南行省が置かれ,昆明 (こんめい) に統治機関が置かれた。明・清代に漢人の移住がふえ,イスラーム系の土着民との摩擦が起きた。清末期には一時フランスの勢力範囲となり,ハイフォンから鉄道が敷設された。中華民国初期には反袁世凱運動の拠点の1つとなり,第3革命の発祥地となった。
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