精選版 日本国語大辞典 「陰画」の意味・読み・例文・類語
いん‐が ‥グヮ【陰画】
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ネガティブnegative,略してネガともいう。黒白写真のフィルムで写真を撮影して現像を行うと,被写体の明暗と逆の明暗の画像が得られる。これを陰画という。陰画をもう一度印画紙かフィルムに密着して露光し,現像を行うと,被写体と同じ明暗を再現した画像が得られ,これを陽画またはポジティブ,ポジという。通常の写真はこのようにネガ作成を経てポジを作る。これをネガポジ法という。写真や映画作成の場合,1枚あるいは一連のネガから焼付けによって多数のポジが作成できることはネガポジ法の利点である。カラー写真の場合は,カラーネガフィルムで撮影し,現像を行うと,被写体と明暗が逆で,しかも被写体の余色の色のカラーネガ像ができる。カラーネガ像をカラー印画紙またはカラーポジフィルムに焼き付けて現像を行うと,カラープリントまたはカラー透明陽画ができる。
→陽画
執筆者:友田 冝忠
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