酸ヶ湯温泉(読み)スカユオンセン

デジタル大辞泉 「酸ヶ湯温泉」の意味・読み・例文・類語

すかゆ‐おんせん〔‐ヲンセン〕【酸ヶ湯温泉】

青森市南部、八甲田山麓にある温泉泉質硫黄泉。千人風呂・まんじゅうふかし湯が名物。もと鹿湯しかゆといい、昭和31年(1956)国民温泉第1号に指定

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日本歴史地名大系 「酸ヶ湯温泉」の解説

酸ヶ湯温泉
すかゆおんせん

[現在地名]青森市荒川 酸湯沢

標高一五八四・六メートルの八甲田大はつこうだおお岳の西麓、標高九〇〇メートルにある。「津軽一統志」に領内一八ヵ所の湯泉の一つとして「外浜耕田ノ嶽 酢ケ湯」とある。酸性の強い硫黄泉であることから酢ヶ湯とよばれたと考えられる。横内よこうち村の猟師手負いの鹿を追い、温泉で傷を癒して走り去ったのをみて発見し、鹿ノ湯しかのゆとよばれたというが、「新撰陸奥国誌」は「この温泉の根元を記せる由来記と云るものあり、慢瀾不経、一も采る可処なし」とし、前記の猟師の発見説も「恐くは虚談なるへし」とする。湯治客は多く、津軽旧記抄(青森県史)の元禄一五年(一七〇二)正月八日に、郡奉行への達しとして「御国すか湯毎年春小屋懸させ御領他領之もの共湯銭差上候由承候先年より湯に入り候者之名並所付、判形役人取置候へ者一段の事ニ候若只今迄判形等取不申候ハヽ当春は例年より早く小屋懸させ湯奉行より湯に入候者之名所は湯銭高迄帳面いたし」とある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「酸ヶ湯温泉」の意味・わかりやすい解説

酸ヶ湯温泉
すかゆおんせん

青森県青森市,市街地より南方 23km,八甲田山の主峰大岳西麓の温泉。標高 900mの高所にある。熱ノ湯,冷ノ湯,鹿ノ湯などがあり,湯量は豊富。泉質は硫黄泉。泉温は 48~65℃。胃腸病,皮膚病,神経系の諸病にきくといわれる。県内や北海道からの湯治客が多い。 1954年日本最初の国民保養温泉地に指定され,十和田八幡平国立公園の区域内にあり,その探勝基地となっている。東北大学の高山植物研究所,弘前大学の温泉療養研究所がある。

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事典・日本の観光資源 「酸ヶ湯温泉」の解説

酸ヶ湯温泉

(青森県青森市)
あおもり魅力百選」指定の観光名所。

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