酸性(読み)さんせい(英語表記)acid

翻訳|acid

岩石学辞典「酸性」の解説

酸性

(1) 化学的には性質を表す語で,水素よりも電気的陽性の金属と作用して水素を発生し,金属酸化物と反応してと水を作る性質を指す.水溶液では水素イオン指数がpH<7の場合を酸性と定義する[長倉ほか : 1998].(2) 高いSiO2含有率の岩石を表わす語で,普通はSiO2が重量で66%以上の岩石をいう.岩石の分類では酸性(acid),中性(intermediate),塩基性basic),超塩基性(ultrabasic)に区分される[Abich : 1841, Beaumont : 1847].このように火成岩をSiO2重量が66%,52%,45%で区切る分類法はレヴィンソン─レッシングが1897年に提唱したもので,現在でも便利なために広く用いられている[片山ほか : 1970].しかし化学で用いる溶液中の水素イオン濃度とは関係がない.過珪酸質(persilicic)は同じ意味である.

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日本大百科全書(ニッポニカ)「酸性」の解説

酸性
さんせい
acid
acidic

酸としての性質があることを示すことば。水溶液が酸性であるならば、その水素イオン濃度は中性の水より高く、常温では水素イオン濃度指数pHが7より小さくなる。一般的には、電子受容性あるいは陽子供与性などの電気的に陽性な性質を示す物質を酸性物質という。酸性の逆が塩基性である。

[岩本振武]

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百科事典マイペディア「酸性」の解説

酸性【さんせい】

酸のもつ性質で,塩基性の対。水素イオンが水分子と結合して水溶液中で生じるヒドロニウムイオンH3O(+/)に基づくもので,水溶液が酸味を有し,青色リトマスを赤変させ,塩基を中和して塩を生ずるなどの性質。溶液についてはpH(ピーエッチ)が7(中性)より小さい場合に酸性であるという。

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精選版 日本国語大辞典「酸性」の解説

さん‐せい【酸性】

〘名〙 塩基に対して陽子を放ちやすく、塩基の陽性成分と塩をつくるような性質。水酸イオン濃度より水素イオン濃度の方が大きく、青色リトマス試験紙を赤変する。⇔アルカリ性塩基性
※小学化学書(1874)〈文部省〉二「之を硝酸に加ふれば其酸性を消亡す」

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デジタル大辞泉「酸性」の解説

さん‐せい【酸性】

酸としての性質を示すこと。金属酸化物と反応して塩と水をつくる性質を示すこと。水溶液中では水素イオン指数pHが7より小さいときをいう。青色リトマスを赤変させる。⇔アルカリ性塩基性

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世界大百科事典 第2版「酸性」の解説

さんせい【酸性 acid】

塩酸HClや硫酸H2SO4などの酸の水溶液は,すっぱい味をしており,青色リトマス紙を赤色に変える。この性質を酸性と呼ぶ。酸が水に溶けて水素イオンHを生じ,その働きによって酸性を示す。 HCl―→H+Cl H2SO4―→2H+SO42-実際には,生じた水素イオンが水分子と結合してできるオキソニウムイオンH3Oの作用による。定量的には,水素イオン濃度[H](pH(ピーエツチ))の大小によって決まり,その濃度が10-7より大きいとき酸性,小さいときアルカリ性と呼んでいる。

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