酒生古墳群(読み)さこうこふんぐん

日本歴史地名大系 「酒生古墳群」の解説

酒生古墳群
さこうこふんぐん

足羽川が福井平野に流れ出る地点の北岸、荒木あらきから高尾たかおにかけての丘陵上に東西約三キロにわたって分布。かつては各々の古墳のある地名をあてて荒木成願寺じようがんじ篠尾しのお高尾各古墳群とよばれていたが、後に統括する地区名をとって酒生古墳群と総称

この地域の古墳については、「越前国名蹟考」の篠尾村の項に、開口した横穴式石室のことを石組多数があると言及している。丘陵上の城砦跡も含めて三三五号墳まであるが、古墳総数は三二三基。墳形には諸説あるが、前方後円墳一基、前方後方墳の可能性をもつ古墳一基で、ほかは円墳か方墳(あるいは方形台状墓)とみるのが妥当であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の酒生古墳群の言及

【天神山古墳】より


【福井天神山7号墳】
 福井市篠尾町に所在した円墳。足羽(あすわ)川が福井平野に流れでる北岸の山塊上に分布する酒生(さこう)古墳群中の1基で,直径50mを測る。葺石を欠き,埴輪を有する。…

※「酒生古墳群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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