精選版 日本国語大辞典 「遠遠」の意味・読み・例文・類語
とおどお‐し・い とほどほ‥【遠遠】
〘形口〙 とほどほし 〘形シク〙
① いかにも遠い。いかにも遠方である。
② いかにも疎遠である。いかにもうとうとしい。久しく音信がない。久しく会わないでいる。
※歌舞伎・櫓太鼓鳴音吉原(1866)五幕「おや本宗さん、さっぱりお遠遠(トホドホ)しいね」
とおどおし‐さ
〘名〙
とお‐どお とほどほ【遠遠】
[1] 〘名〙
① (形動) 非常に遠いこと。きわめて遠方であること。また、そのさま。
※寸鉄録(1606)「つねにみなそばにゐぬものなれば、とをどをにあるものを」
② (形動) きわめて疎遠であること。久しく音信がないこと。また、そのさま。
[2] 〘副〙 (「と」を伴って用いる) 相手から離れているさま。
※日葡辞書(1603‐04)「Touodouoto(トヲドヲト) ヒカエタ」
えん‐えん ヱンヱン【遠遠】
〘形動タリ〙 はるかに遠いさま。
※本朝文粋(1060頃)八・避暑対水石詩序〈大江匡衡〉「亦嫌風穴山之遠遠。往返蹤慵者也」
おん‐おん ヲンヲン【遠遠】
〘形動タリ〙 遠く隔たっているさま。はるかであるさま。「過去遠々」と熟して用いる。えんえん。おんのん。
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