財界
ざいかい
国や地方レベルで,経営者が企業の枠をこえた交流と活動を行う場。一般に中央財界と地方財界に分かれ,中央では経団連,日商,日経連,経済同友会の財界四団体,地方では各主要経済団体がその実質的な舞台となる。本来財界は,個々の企業,業界の利害をこえ,経済界全体の立場から国内外の諸問題に当ることを任務とする。実際政権党への政治献金や官僚機構との接触といった政治関与,使節団派遣や経済人同士の定期協議といった財界外交などその活動は,経済界全体にとり良好な環境の維持に資するものとして行われてきた。しかし近年の産業構造転換や国際経済摩擦などで経済界内部での利害調整は難しく,また労使関係が安定し,個別企業が政官各方面と独自の関係を強めるに従い,財界の影響力にかげりをみせている。
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ざい‐かい【財界】
〘名〙 政治や
社会に対して影響力をもつ、大企業を中心とする
実業家や金融業者の世界。経済界。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉
投機「津島宰太郎君が財界に勢力あるは動かすべからざるもんだし」
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財界
株式会社財界研究所が発行するビジネス・マネー誌。政治、経済、社会などの情報を紹介。隔週火曜日発売。
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デジタル大辞泉
「財界」の意味・読み・例文・類語
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ざいかい【財界】
政治や社会に対して影響力をもつ,大資本を中心とした実業家の社会のことをいう。そのような力をもつ実業家を財界人という。財界の意志を代表するのが財界4団体(経済4団体ともいう)で,経済団体連合会(経団連),日本商工会議所,日本経営者団体連盟(日経連),経済同友会(同友会)をいい,団体の長4人が財界をリードする首脳ということになる。なかでも経団連は〈財界総本山〉,経団連の会長を〈財界総理〉と呼ぶことがあるように,4団体のなかでも影響力が最も大きい。
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