諸鍬神社(読み)もろくわじんじや

日本歴史地名大系 「諸鍬神社」の解説

諸鍬神社
もろくわじんじや

[現在地名]新庄町大字弁之庄

弁之庄べんのしよう集落北方に鎮座し、品陀和気ほんだわけ命・息長足比売おきながたらしひめ命・玉依比売たまよりひめ命を祀る。宇佐うさ八幡とも称した。旧村社。社伝によると、領主桑山氏は産土神とする本貫地尾張国海東かいとう郡の諸桑もろくわ神社を転封の過程で、但馬国出石いずし城下(現兵庫県出石町)や紀伊国和歌山城下に勧請・遷座した。桑山一晴も慶長六年(一六〇一)新庄に入部するに及び、弁之庄に奉遷した。延宝八年(一六八〇)新庄藩主桑山一尹は当社を北花内きたはなうち(現新庄町)飯豊青皇女いいとよあおのひめみこの墓と伝える三才山さんざいやまに遷祀、社名を宇佐の社と称し、城隍神とした。

諸鍬神社
もろくわじんじや

[現在地名]佐織町諸桑 竹越

祭神は天諸羽命。「延喜式神名帳の海部郡八座のうちに「諸鍬神社」とみえ、尾張国神名帳の海部郡二〇座のうちに「従三位上 諸桑天神」とある。「徇行記」に「今称白山、在于千手院境内」とあり、「集説曰、対馬国天諸羽命神社、和歌所詠葉守神也、按諸者守之音便而蚕桑之神也」と記され、蚕桑の神として信仰される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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