鎮座(読み)ちんざ

精選版 日本国語大辞典 「鎮座」の意味・読み・例文・類語

ちん‐ざ【鎮座】

〘名〙
神霊一定の場所にしずまりとどまること。
観心寺文書‐承和四年(837)三月三日観心寺縁起実録帳案「式訪伝来鎮座之因由、和尚艤帰船、凌万里浪之時、乳水涌海上、甘露溢潮中、凝奇異思、尋彼源流」
② 転じて、どっかりとすわっていること。人や物がどっしりと場を占めていることをからかっていう。
浄瑠璃淀鯉出世滝徳(1709頃)下「ヤア藤さまいつからここに御ちんざ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「鎮座」の意味・読み・例文・類語

ちん‐ざ【鎮座】

[名](スル)
神霊が一定の場所にしずまっていること。「天照大神あまてらすおおみかみ鎮座するやしろ
人や物がどっしりと場所を占めていることを、多少揶揄やゆの気持ちを込めていう語。「大きなテレビ床の間鎮座している」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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