請合・受合(読み)うけあい

精選版 日本国語大辞典 「請合・受合」の意味・読み・例文・類語

うけ‐あい ‥あひ【請合・受合】

[1] 〘名〙
① だいじょうぶだと自信をもって言いきること。保証請負
※本能寺前町文書‐文祿三年(1594)七月一五日・京都本能寺前町掟「各請合之事、一人として惣儀申やふる事可停止事」
浄瑠璃心中宵庚申(1722)中「やまひは請取てなをすとのおゐしゃ様の請合は、ほんぶくもおなじ事」
② 支払い額をあらかじめとりきめて仕事を引き受けること。また、その仕事。請負。
※雑俳・柳多留‐九(1774)「請合いで土こね迄が足をぬき」
[2] 〘形動〙 確かにそうなると思われる物事のさま。また、心配ないと確信できる物事のさま。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙一四「錐(きり)おったてん余地なきまで、人口増加するは保証(ウケアヒ)なり」

うけ‐あ・う ‥あふ【請合・受合】

〘他ワ五(ハ四)〙 (「うけやう」といわれることもある)
責任をもって引き受ける。うけおう。
浮世草子好色一代男(1682)六「中二階の、古きに気をつけ、亭主よび出し、是では置れじと普請をうけあひ」
滑稽本東海道中膝栗毛発端(1814)「喜多八めが、その後家を請合(ウケヤッ)て手にいれる仕様があるといったが」
② 確かだ、心配ないということを責任をもって言いきる。保証する。証人になる。
※土井本周易抄(1477)六「陰が陽をよう承けやうたぞ」
女難(1903)〈国木田独歩〉五「親方と怪いといふ様子もないやうだ、それは私が請合(ウケア)ふと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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