精選版 日本国語大辞典 「詰ない」の意味・読み・例文・類語
つまら【詰】=ない[=ぬ・ん]
① おさまりがつかない。落着しない。また、やりくりがつかない。金に困る。
※浮世草子・御前義経記(1700)二「ありかの知れぬお咄にて少しつまらぬ所あり」
※続鳩翁道話(1836)二「財布の中には、まだ一文の銭もたまらず、これはつまらぬ」
② 苦労のむくいがない。張り合いがない。ひきあわない。うまらない。
※洒落本・廻覧奇談深淵情(1803)其次「しょせんここでどうのこうのといった所がつまらねへ」
③ 不都合である。困る。窮する。
④ 物事に心がひきつけられない。意に満たない。興味がわかない。おもしろくない。
⑤ 対象としてとりあげるねうちがない。とるに足りない。価値がない。些細である。
※歌舞伎・和国風流兄弟鑑(1694)一「是々大藤内、扨も扨もつまらぬ人ぢゃ、人の相を頼んで置いたに」
⑥ 道理に合わない。なっとくできない。ばかげている。
⑦ 不必要である。無用だ。くだらない。
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