西山寺村(読み)にしやまでらむら

日本歴史地名大系 「西山寺村」の解説

西山寺村
にしやまでらむら

[現在地名]由比町西山寺

和瀬わせ川の上流浜石はまいし岳山麓にあり、東は阿僧あそう村。慶長八年(一六〇三)の井出正次年貢請取状(由比家文書)に「にし山寺」とみえ、年貢は三二石余。同一四年伊奈忠次の検地があり(「西山寺村検地帳」旧西山寺村文書)、高三八石余。元禄郷帳では高五一石余。領主変遷由比宿に同じ。元禄七年(一六九四)同宿の加宿となった(「由比町加宿町」由比家文書)。寛延三年(一七五〇)の人数書上(旧西山寺村文書)によると家数二八・人数一一一。

西山寺村
さいさんじむら

[現在地名]相良町西山寺

すげ村の北東に位置し、菅ヶ谷川の左岸に立地する。東は松本まつもと村。村名は地内にある高野山真言宗西山寺に由来する。文禄二年検地高目録に西山寺とみえ、高一〇六石余。江戸時代の領主の変遷は西中にしなか村と同じ。正保郷帳では田方四四石余・畑方八石余、ほかに西山寺領二〇石がある。元禄郷帳では高八八石余。村高は幕末までほぼ変わらない。当村野山は古くから当村と女神めかみ村・松本村の入会地で秣・柴・薪などを刈取ってきたが、嘉永四年(一八五一)当村に溜池築造、代替地として秣山のうち二ヵ所に縄張りをし、さらに秣山原のなかに新畑を開こうと企てたところ、女神村と松本村の反対にあい取決めをしている(「取替議定書」川田家文書)

西山寺村
にしやまじむら

[現在地名]久米南町西山寺

下弓削しもゆげ村の西側丘陵地にあり、西はまつ村。村名は西山寺に由来し、西山村とも記す。正保郷帳に西山村とみえ、田六石余・畑三七石余。元禄一〇年(一六九七)美作国郡村高辻帳では改出高・開高合せて九石余、村位は中。「作陽誌」では家数一五、男四六・女四〇、「美作鬢鏡」では西山寺村とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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