由比町(読み)ユイチョウ

デジタル大辞泉 「由比町」の意味・読み・例文・類語

ゆい‐ちょう〔ゆひチヤウ〕【由比町】

由比

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「由比町」の解説

由比町
ゆいちよう

面積:二三・〇三平方キロ

庵原郡の西に位置し、東は蒲原かんばら町、西は清水市、北は富士郡芝川しばかわ町に接し、南は駿河湾に面する。中央には全長約六キロの由比川が貫流している。地勢は三方が山に囲まれている形状で、北西の清水市との境に最高峰の浜石はまいし(七〇七・一メートル)がある。同山の麓から流れる全長約四キロの和瀬わせ川は河口に至ると由比川と五〇〇メートルほどの距離になり、両川が当町の唯一の平野部分を形成していて、町域の七〇パーセント以上が山地である。

古代から海岸沿いに東海道が通じており、現在も東名高速道路・国道一号・JR東海道線・県道富士―由比線と、交通動脈が波打際から約二〇〇メートルの狭い所を併走しているのは全国的にも珍しく、当町が海岸線から直ぐに山地となる所が多いことを如実に示している。

石器時代の遺跡はいまだ確認されていないが、縄文時代の遺跡は由比川が形成した河岸段丘上に分布している。左岸では大門だいもん林香平りんこうだいら節井せついむろの各遺跡などが確認され、室ヶ谷遺跡では配石遺構が確認されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android