自然は真空を嫌う(読み)しぜんはしんくうをきらう

故事成語を知る辞典 「自然は真空を嫌う」の解説

自然は真空を嫌う

自然界では、まったく何もない空間ができそうになると、そこを何かが埋めようとする、ということ。

[使用例] この心理からして一大発見が出来る。それはほかでもない。自然は真空むごとく、人間は平等を嫌うと云う事だ[夏目漱石吾輩は猫である|1905~06]

[由来] 紀元前四世紀のギリシャ哲学者アリストテレスが、その著書自然学」の中で述べた考え方から。たとえば、ポンプで水を吸い上げられるのは、ポンプが空気を抜いてできる真空を水が埋めようとするからだ、といった考え方です。

[解説] 多くの場合、何かが当然のように何かを嫌うことを述べる場合に、そのたとえとして使われます。

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