普及版 字通 「臀(漢字)」の読み・字形・画数・意味
臀
17画
(異体字)
8画
[字訓] しり
[説文解字]
[字形] 形声
声符は殿(でん)。殿は(しり)を撃つ意の字で、(とん)が臀の初文。臀はその繁文である。〔説文〕八上に「は髀(ひ)なり」とあり、臀など異文二を録する。〔国語、周語下〕に、晋の成公の母が「、其の臀に規(ゑが)くにを以てす」と夢みて、その子を黒臀と名づけた話がみえる。臀を撃つ字は殿、また臀にえがくというのは、何らかの民俗的な意味のある行為と思われる。
[訓義]
1. しり。
2. そこ、もののそこ。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕臀 尻不佐(しりぶさ) 〔和名抄〕臀 之利(しり)。俗に云ふ、井佐良比(ゐさらひ) 〔立〕臀 ヰサラヒ・シリタブラ・シリヰサラヒ・ナマグサシ・シリクスネ
[声系]
がその初文。〔説文〕に声の字として殿、また殿声の字として澱など三字を収める。
[語系]
(臀)dun、敦tunは声義近く、ともにゆたかにもりあがったもの、またそれをたたく音を形容する語である。
[熟語]
臀杖▶・臀尖▶・臀疣▶・臀癰▶
8画
(異体字)臀
17画
[字訓] しり
[説文解字]
[字形] 会意
尸(し)+兀(こつ)+几(き)。〔説文〕八上に「は髀なり。尸下に兀あり。几に(きょ)(居)するに從ふ」とし、異文二を録する。几の上部は人が几に踞する側身形で、尸の下部は臀肉の形を示したものであるから、全体が象形的な字である。
[訓義]
1. しり、しり肉。
2. かすか。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 シリタブラ
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報