胎(漢字)

普及版 字通 「胎(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

[字音] タイ
[字訓] はらむ・はじめ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は台(たい)。台は厶(し)(耜(すき)の象形)に祝の器の(さい)を加えて聖化する儀礼で、生産をはじめるときの儀礼である。〔説文〕四下に「孕(はら)みて三なるなり」とあり、また胚字条に「孕(はら)みて一なるなり」とあり、合わせて胚胎という。丕(ひ)は草木の実がつき膨らむ形。〔詩、周南、(ふい)〕は子求めの意をもつ草摘み歌で、(ふい)(おおばこ)は胚胎の音と通じ、子求めの意となる。

[訓義]
1. はらむ、みごもる。
2. なかご、はらごもりのもの。
3. はじめ、もと、おこり。
4. やしなう。

[古辞書の訓]
名義抄〕胎 ハジメ・ハジム・フトコロ・ハラム・ハラゴモリ・ヤシナフ・カタヒ

[熟語]
胎衣・胎育・胎気胎教胎禽・胎具・胎骨胎児胎珠胎生・胎性・胎息・胎中胎動胎内・胎髪胎盤胎婦胎胞・胎・胎毛胎孕胎養・胎卵
[下接語]
営胎・禍胎・鶴胎・含胎・玉胎・結胎・元胎・刳胎・子胎・珠胎・獣胎・聖胎・象胎・脱胎・奪胎・竹胎・天胎・胚胎・抱胎・剖胎・胎・有胎・夭胎・卵胎

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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