胚胎(読み)はいたい

精選版 日本国語大辞典 「胚胎」の意味・読み・例文・類語

はい‐たい【胚胎】

〘名〙
① みごもること。はらむこと。
※明極楚俊遺稿(14C中か)贈鋳銅普賢像揚大夫「胚胎宇宙骨橐鑰天地基」 〔爾雅注‐釈詁〕
② 転じて、物事の起こる原因をもつこと。物事の始まること。
※六如庵詩鈔‐二編(1797)六・織田士猛篆刻歌「頃復為余刻数窠、子母胚胎穴窟連」
文明論概略(1875)〈福沢諭吉〉一「固より文明の種はここに胚胎すと云ふと雖ども」

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デジタル大辞泉 「胚胎」の意味・読み・例文・類語

はい‐たい【×胚胎】

[名](スル)
みごもること。はらむこと。
物事の起こる原因やきざしが生じること。「繁栄の中に胚胎する退廃

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普及版 字通 「胚胎」の読み・字形・画数・意味

【胚胎】はいたい

はらむ。はじまる。〔柳南随筆、三〕律詩は初るも、實に齊・梁の世に胚胎す。

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