普及版 字通 「聘(漢字)」の読み・字形・画数・意味
聘
13画
[字訓] とう・まねく・もとめる
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(へい)。は祭事にいそしむことをいい、・娉(へい)はその状をいう字である。〔爾雅、釈言〕に「問ふなり」、〔説文〕十二上に「訪ふなり」とあり、列国の間に使聘を通ずることをいう。〔儀礼、聘礼〕〔礼記、聘義〕に、聘享の礼の次第が詳しく記されている。大問には相を派遣し、小聘には大夫を使者とした。のち聘徴・招聘の意に用い、聘妾のようにもいう。字は(聖)・聽(聴)と同じく耳に従うており、もとは神意を問う意の字であろう。金文に・を「たすける」意に用い、神助を求める儀礼を示す字であったと思われる。
[訓義]
1. とう、たずねる、おとずれる。
2. まねく、めす、よぶ。
3. もとめる、めとる、つまどる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕聘 ウハナリ・サマタグ・キク 〔字鏡集〕聘 イフラク・トブラフ・ムカフ・トフ・ウハナリ・メス・サマタグ
[語系]
聘・娉phiengは同声。聘は聘問、娉は娉娶の意に用いる。は神意を問う呪儀で、聘・娉はともにの声義を承ける。
[熟語]
聘嫁▶・聘求▶・聘許▶・聘享▶・聘金▶・聘金▶・聘君▶・聘賢▶・聘貢▶・聘財▶・聘召▶・聘親▶・聘請▶・聘徴▶・聘定▶・聘納▶・聘幣▶・聘命▶・聘問▶・聘用▶・聘礼▶
[下接語]
応聘・嘉聘・帰聘・使聘・辞聘・受聘・召聘・招聘・盛聘・重聘・朝聘・徴聘・入聘・納聘・幣聘・辟聘・報聘・来聘・礼聘
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報