普及版 字通 「翔(漢字)」の読み・字形・画数・意味
翔
人名用漢字 12画
(旧字)
12画
[字訓] とぶ・かける
[説文解字]
[字形] 形声
声符は羊(よう)。羊に庠・(祥)(しよう)の声がある。〔説文〕四上に「回飛するなり」とあり、鳥が羽をひろげて、ゆるく飛びめぐることをいう。〔礼記、曲礼上〕に「室中には(はし)らず」とあり、翔は堂上の儀礼のときの歩きかたで、〔論語、郷党〕に「趨すること如(よくじよ)たり」とみえる。翔(こうしよう)は畳韻の連語。〔詩、風、清人〕に「河上にす」というのは、敵軍の示威行動を冷評する語である。
[訓義]
1. とぶ、とびめぐる、かける、かけめぐる。
2. さまよう、あそぶ、ふるまう。
3. 詳と通じ、つまびらか、つつしむ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 カケル・フルマフ・アブク・アガル・トブ 〔字鏡集〕 ホフク・アガル・テフル・カケル・フルマフ・トブ・ハネノス・カヒナシ・メグル
[語系]
ziang、相siang、また逍siも声が通ずるところがある。それで翔・相羊(しようよう)・逍遥は、みな意味の似ている形況の語である。
[熟語]
翔逸▶・翔詠▶・翔華▶・翔回▶・翔起▶・翔貴▶・翔禽▶・翔空▶・翔洽▶・翔▶・翔実▶・翔手▶・翔驟▶・翔集▶・翔翔▶・翔趨▶・翔走▶・翔鳥▶・翔天▶・翔畋▶・翔舞▶・翔風▶・翔歩▶・翔羊▶・翔踊▶・翔佯▶・翔翼▶・翔竜▶
[下接語]
安翔・雲翔・遠翔・回翔・滑翔・驚翔・群翔・孤翔・高翔・翔・趨翔・南翔・飛翔・奮翔・鳴翔・遊翔・羊翔
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報