粧(漢字)

普及版 字通 「粧(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

(異体字)妝
7画

[字音] ショウ(シャウ)・ソウ(サウ)
[字訓] よそおう・かざる

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は庄(しよう)。旧字は妝に作り、爿(しよう)声。〔説文〕十二下に「るなり」とみえ、粧飾することをいう。妝の金文字形に、女の下に衣を示す曲線をそえたものがあり、それは受霊の儀礼を示すものであるから、妝とはそのような儀礼のときの妝飾をいうものであろう。のち化粧の意となる。化粧も本来は、神聖に近づくための方法であった。のち化粧の具に米粉などを用いるので、粧の字を用いる。

[訓義]
1. よそおう、かざる、かたちづくる。
2. すがた、かたち。
3. ふりをする。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕粧 ヨソホヒ・アザヤカナリ・カザル・スガタ/時勢粧 イマヤウスガタ 〔字鏡集〕粧 ヲロソカ・ヨソノホル・ホシイママ・ヨソノフ・カザル・イツクシウス・チマタ

[語系]
妝(粧)・裝(装)tzhiangは同声。・象ziangも声義近く、は〔説文〕八上に「るなり」とあって盛飾の意。象も象服のように用い、いずれも儀礼の際の粧飾をいい、その儀容に関する語である。

[熟語]
粧鉛粧閣粧喬粧鏡・粧具・粧粧盒粧痕粧厳・粧修・粧・粧飾粧睡・粧粧束・粧台粧釘・粧点・粧殿粧誣・粧風・粧扮・粧面・粧粧靨粧奩粧楼・粧・粧
[下接語]
化粧・仮粧・暁粧・軽粧・粧・厳粧・紅粧・細粧・残粧・春粧・飾粧・新粧・酔粧粧・整粧・素粧・粧・淡粧・朝粧・粧・点粧・濃粧・白粧・美粧・明粧

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報