節下(読み)セチゲ

デジタル大辞泉 「節下」の意味・読み・例文・類語

せち‐げ【節下】

大嘗会だいじょうえ御禊ごけいなどの儀式に立てる旗の下。また、その旗。
節下の大臣おとど」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「節下」の意味・読み・例文・類語

せち‐げ【節下】

〘名〙 (「節」は儀式の際に用いる旗の一種)
大嘗会(だいじょうえ)御禊などの儀式に立てる、節の旗の下。
江家次第(1111頃)一四大臣仗座、出宣陽門、経春華門立節下、外記各立標下
御堂関白記‐長和五年(1016)一〇月三日「而依右大臣節下障、以内大臣仕之

せっ‐か【節下】

〘名〙
① (「節」は将軍使者皇帝天皇から賜わるはたじるし) 将帥のもと。転じて将軍、使者。麾下(きか)。〔南史‐沈慶之伝〕
② 「せつどし(節度使)」の敬称
※性霊集‐五(835頃)与越州節度使求内外経書啓「一則節下之修福、何事遇此」
源平盛衰記(14C前)四一「豊御衣今年ぞせさせ給ひける。節下(セッカ)は後徳大寺内大臣実定公勤め給ひける」

せつ‐げ【節下】

※屋代本平家(13C前)一〇「都には大嘗会行はれるべしとて御禊(はらへ)行幸有り、節下(セツケ)は徳大寺の内大臣実定公、勤めらる」

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普及版 字通 「節下」の読み・字形・画数・意味

【節下】せつか

麾下。

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