普及版 字通 「節(漢字)」の読み・字形・画数・意味
節
常用漢字 13画
(旧字)
15画
[字訓] ふし・しるし・みさお
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(即)(そく)。〔説文〕五上に「竹の(ふし)なり」とあり、竹節をいう。〔説文〕に卩(せつ)をの初文とするが、卩は人の坐する形で、人の膝の部分を強調する字。は声。竹約とは竹節。〔鄂君啓節(がくくんけいせつ)〕は楚の懐王六年、鄂君に与えた車節・舟節で、銅製の節であるが、竹節の形に鋳こまれている。〔周礼、秋官、小行人〕に六節の規定があり、道路・門関・都鄙の管節はみな竹符を用いた。符節によってその行為が規定されているので、節度・節義・節操の意となり、また節侯・節奏など、すべて秩序・法度のある意に用いる。
[訓義]
1. 竹のふし、竹節の形をしたわりふ、てがた。
2. しるし、さだめ、おきて、ならい。
3. のり、しな。
4. みさお、礼節。
5. ほどあい、ころあい、おりふし、とき。
6. やむ、とまる、とどめる、しまり、かぎる、くぎり。
7. はぶく、つましい。
8. 祝日。
9. 節旄、はたじるし。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 布之(ふし) 〔字鏡集〕 ミサヲナリ・カハル・ハカル・フシ・トキナフ・トキ・ワタル・マコト
[声系]
〔説文〕に声としてを収める。一定の間隔をもち、密度のあるものの意であろう。
[語系]
・卩tzyetは同声。〔説文〕九上に卩を「瑞信なり。~相ひ合するの形に象る」とするが、卩は人の坐する形。金文にをみな声の字に作るが、卩と同声である。
[熟語]
節飲▶・節鉞▶・節下▶・節介▶・節解▶・節概▶・節諤▶・節気▶・節季▶・節麾▶・節義▶・節級▶・節句▶・節倹▶・節限▶・節減▶・節候▶・節財▶・節士▶・節止▶・節次▶・節日▶・節酒▶・節序▶・節食▶・節信▶・節趨▶・節制▶・節省▶・節宣▶・節▶・節奏▶・節喪▶・節葬▶・節操▶・節束▶・節端▶・節中▶・節調▶・節鎮▶・節度▶・節年▶・節拍▶・節婦▶・節符▶・節物▶・節文▶・節分▶・節旄▶・節本▶・節約▶・節用▶・節欲▶・節理▶・節略▶・節量▶・節吝▶・節令▶
[下接語]
握節・異節・音節・仮節・佳節・嘉節・介節・節・楽節・管節・関節・環節・気節・奇節・季節・旗節・麾節・儀節・曲節・局節・玉節・筋節・苦節・勁節・慶節・撃節・倹節・限節・絃節・固節・虎節・節・五節・抗節・恒節・高節・骨節・裁節・錯節・士節・死節・志節・使節・持節・時節・璽節・執節・守節・朱節・峻節・殉節・純節・遵節・小節・章節・仗節・臣節・尽節・瑞節・制節・旌節・清節・盛節・折節・素節・霜節・多節・大節・誕節・竹節・秩節・忠節・著節・調節・貞節・晩節・品節・符節・武節・風節・伏節・文節・変節・末節・名節・明節・約節・擁節・立節・竜節・亮節・令節・礼節・烈節
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報