石出村(読み)いしでむら

日本歴史地名大系 「石出村」の解説

石出村
いしでむら

[現在地名]東庄町石出

新宿にいじゆく村の南東、利根川右岸に位置する。銚子道が通り、石出河岸が置かれていた。こおり郷の内とされる。応安七年(一三七四)の海夫注文(香取文書)に「いしての津」とみえ、石出知行分であった。千葉常胤曾孫で遠山方師胤の子胤朝が石出次郎を称し、東庄石出城を築いたという(千葉大系図)。永禄九―一一年(一五六六―六八)頃と推定される九月二三日の千葉胤富判物(原文書)によると、千葉胤富は利根川右岸の「もりとよりいしで、新宿まて」の湊津に船の調達を命じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android