睦沢町(読み)むつざわまち

日本歴史地名大系 「睦沢町」の解説

睦沢町
むつざわまち

面積:三五・五九平方キロ

茂原もばら市の南方、長生郡の南部に位置する。北東は長生村、東は一宮いちのみや町、西は長南ちようなん町、南部は夷隅いすみみさき町・夷隅町・大多喜おおたき町と接する。南西部の丘陵地を水源とする長楽寺ちようらくじ川・瑞沢みずさわ川は町域の北部で埴生はぶ川に合流、さらに埴生川が北端部で一宮川に注いでいる。この合流域に古墳時代中期の住居跡が検出されただい遺跡があり、埴生川流域には五世紀中葉の築造とされる円墳浅間山せんげんやま一号墳がある。瑞沢川流域の小支谷斜面には四二群二〇〇基以上の横穴墓が確認されており、六世紀末の葬送とされる東谷ひがしやつ一号墳では人骨とともに土器鉄器が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「睦沢町」の意味・わかりやすい解説

睦沢〔町〕
むつざわ

千葉県中東部,房総丘陵東端にある町。 1955年土睦 (つちむつ) ,瑞沢 (みずさわ) の2村と長南 (ちょうなん) 町の一部が合体して睦沢村となり,83年町制。一宮川中流域の平野部では米作と果菜園芸,南西部の丘陵部では林業が行われ,シイタケの特産がある。面積 35.59km2人口 6760(2020)。

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