横穴墓

山川 日本史小辞典 改訂新版 「横穴墓」の解説

横穴墓
よこあなぼ

丘陵斜面や崖面を水平方向に掘って羨道(えんどう)と玄室を造ったもの。入口前面には,墓前祭祀の場と考えられる前庭部を造る。九州北部で5世紀後半に出現し,6~7世紀には各地で造られた。横穴式石室同様,多葬を基本とした家族墓の性格をもつ。群集墳と同じく群をなして存在する。副葬品は若干の武器装身具をもつものがほとんど。絵画彫刻などの装飾をもつものもある。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報