普及版 字通 「眺(漢字)」の読み・字形・画数・意味
眺
常用漢字 11画
[字訓] ながめる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は兆(ちよう)。〔説文〕四上に「目正しからざるなり」とは、目の逃(まじ)ろぐことをいう。〔礼記、月令〕「(仲夏の月)以て高に居るべく、以てく眺すべし」とあり、多く遠望する意に用いる。
[訓義]
1. ながめる、遠くみる。
2. みる、察する。
3. まじろぐ、きょろつく。
4. 逃と通じ、にげる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕眺 与己目(よこめ)、、比加目(ひがめ)、、須加目(すがめ) 〔名義抄〕眺 ミル・ヤム・ニラム・アキラカニ・カヘリミル・ヨコメ・ヒガメ・スガメ 〔字鏡集〕眺 アキラカニ・ノゾム・マナジリ・ノゾミミル・ヤム・ミル・ニラム・カヘリミル
[語系]
眺・・thyは同声。(ちよう)は諸侯が三年ごとに朝聘(ちようへい)することで、視る意。(ちよう)は(かい)となり、月が西方に遠くみえることをいう。〔説文〕は眺を(逃)dyと通じて目逃の意とするが、むしろ迢dy、超thiに近い語であろう。
[熟語]
眺矚▶・眺瞻▶・眺望▶・眺覧▶
[下接語]
延眺・遠眺・遐眺・閑眺・仰眺・吟眺・顧眺・高眺・賞眺・登眺・伏眺・遊眺・遥眺・流眺・臨眺
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報