デジタル大辞泉
「直下」の意味・読み・例文・類語
ちょっ‐か〔チヨク‐〕【直下】
[名](スル)
1 ある物の、まっすぐ下。ました。「赤道直下」⇔直上。
2 まっすぐにさがること。一直線に落ちること。「急転直下」⇔直上。
「冷たい感覚が彼の背筋の真中を、閃くが如くに―した」〈佐藤春夫・田園の憂鬱〉
3 自分より下に見ること。見下すこと。また、そのもの。
「才におごる御心ましませばこそ、御兄法性寺殿を…―とおぼしめされけめ」〈古活字本保元・中〉
[名・形動]《近世語》たやすいこと。また、そのさま。
「山伏修行といふ物は中々―な事と思ふべからず」〈当風辻談義〉
[類語]真下
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ちょっ‐か チョク‥【直下】
〘名〙
① ある物の、まっすぐ下であること。また、そのさま。すぐ下。ま下。目の下。「
赤道直下の国」
② (━する) (形動) まっすぐに下ること。一直線に下ること。また、そのさま。
※
大菩薩峠(1913‐41)〈
中里介山〉慢心和尚の巻「兵馬は
天守台の櫓の屋根の上から疑問の
提灯が切って落したやうに真一文字に直下
(チョクカ)するのを見ました」 〔李白‐望廬山瀑布詩〕
③ (━する) 自分より下に見ること。見下すこと。また、そのもの。
※保元(1220頃か)中「御兄法性寺を、詩哥は楽の中の翫、能書は
賢才のこのむ所にあらず。などとて、直下
(チョクカ)とおぼしめされけめ」
④ (形動) 時間を置かないこと。間髪を入れないこと。また、そのさま。すぐ。
じき‐げ ヂキ‥【直下】
〘名〙 真下。すぐ下。ちょっか。また、即座。「に」を伴って副詞的に用いることが多い。
※
正法眼蔵(1231‐53)
弁道話「直下
(ぢきげ)に第二人なきことをしるべし」 〔運歩色葉(1548)〕
※授業編(1783)四「のたまへば直下
(ジキゲ)に其ことわりを
会得あり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「直下」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報