真下(読み)まくだり

精選版 日本国語大辞典 「真下」の意味・読み・例文・類語

ま‐くだり【真下】

〘名〙 (形動)
① 高い所から真っ直ぐに下ること。また、そのさま。まっくだり。
義経記(室町中か)三「長刀打振り、まくだりに喚(おめ)いて懸かる」
② (御所が北にあったところから) 京都で、南をさして真っ直ぐに行くこと。また、そのさま。まっくだり。
保元(1220頃か)中「大将の陣の前、敵の追かけんもあしかりなんと思ひて、真下りに迯たりけるが」

まっ‐くだり【真下】

〘名〙 (形動)
太平記(14C後)三七「かさよりまっくだりに懸落されて」
※金刀比羅本保元(1220頃か)中「東の河原をまっ下(クダ)りに、捨鞭をうってぞ迯ける」

ま‐した【真下】

〘名〙 (古くは「まじた」とも) まっすぐ下であること。ちょうど下であること。また、その位置直下。まっした。
日葡辞書(1603‐04)「Majitauo(マジタヲ) ミル

まっ‐した【真下】

〘名〙 まっすぐ下。直下(ちょっか)。ました。
※土井本周易抄(1477)四「上には暗君のまっ下にいた程にぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「真下」の意味・読み・例文・類語

ま‐した【真下】

まっすぐ下。ちょうど下。直下ちょっか。「塔の上から真下を見る」⇔真上
[類語]直下

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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