白根館跡(読み)しらねだてあと

日本歴史地名大系 「白根館跡」の解説

白根館跡
しらねだてあと

[現在地名]雄和町平沢字水沢

雄物川左岸、水沢みずさわ村・下黒瀬しもくろせ村の中間にそびえる標高一一七メートルの山城。脚下に雄物川が流れ、後ろは深い谷となり、自然の要害となっている。雄物川に面する所をお茶所といい、古井戸がある。土塁などの遺構はない。

文化一二年(一八一五)の「秋田風土記」に「水沢に古城趾有、往古平根七郎と云者住む。姓氏共に不詳」とあり、「秋田県河辺郡誌」は、永正年間(一五〇四―二一)白根七郎昌吉が城郭を構えたが、永禄年中(一五五八―七〇)戦敗して落城、天正元年(一五七三)秋田城之介の領分となったとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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