登米(市)(読み)とめ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「登米(市)」の意味・わかりやすい解説

登米(市)
とめ

宮城県北東部に位置する市。2005年(平成17)登米郡迫町(はさまちょう)、登米町(とよままち)、東和町(とうわちょう)、中田町(なかだちょう)、豊里町(とよさとちょう)、米山町(よねやまちょう)、石越町(いしこしまち)、南方町(みなみかたまち)、本吉(もとよし)郡津山町(つやまちょう)が合併して成立。JR東北本線、気仙沼(けせんぬま)線BRT(バス高速輸送システム)、国道45号、342号、346号、398号、456号が通じる。三陸沿岸道路の登米、登米東和、三滝堂(みたきどう)の各インターチェンジがある。広大な平野に田園地帯が広がっており、「ひとめぼれ」などの銘柄米の栽培や、「仙台牛」などの肉用牛の飼育が盛んである。国指定天然記念物のハクチョウの飛来地として有名な伊豆沼(いずぬま)、内沼(うちぬま)があり、1985年(昭和60)にラムサール条約登録湿地となっている。市内には多くの文化財が残されており、旧登米高等尋常小学校校舎(国指定重要文化財)、大徳寺の木造不動明王座像(国指定重要文化財)のほか米川(よねかわ)の水かぶり(国指定重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産)の行事などが伝わっている。2011年の東日本大震災では死者10人・行方不明3人、住家全壊201棟・半壊1801棟の被害を出した(消防庁災害対策本部「平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について(第159報)」平成31年3月8日)。面積536.12平方キロメートル、人口7万6037(2020)。

[編集部]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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