デジタル大辞泉
「玄冶店」の意味・読み・例文・類語
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げんやだな【玄冶店】
[一] 江戸の地名。日本橋北、人形町通りの東側、新和泉町南側の横町。幕府の医師、岡本玄冶の屋敷跡で、
役者、芝居者が多く住んだ。
※雑俳・柳多留‐三二(1805)「げんやだなあたりに馬もたなをかり」
[二]
歌舞伎脚本「
与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」四幕目
源氏店妾宅の場の俗称。玄冶店を玄治店、源氏店ともじる。切られ
与三郎がゆすりに来て、お富と再会する場面。
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玄冶店
げんやだな
[現在地名]中央区日本橋人形町三丁目
新和泉町内南側の東西に通る道沿い。元和九年(一六二三)徳川秀忠に招かれて幕府医官となった岡本玄冶の拝領地があったことからの俗称。玄冶は京都の人で諸品とも号し、曲直瀬正慶に学ぶ。寛永六年(一六二九)には徳川家光の疱瘡を治療した。当町は嘉永六年(一八五三)初演の三世瀬川如皐作の歌舞伎世話狂言「与話情浮名横櫛」でお富が囲われていた家があった町「源氏店」として知られる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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玄冶店
(通称)
げんやだな
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 元の外題
- 与話情浮名横櫛 など
- 初演
- 嘉永6.3(江戸・中村座)
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
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