普及版 字通 「熊(漢字)」の読み・字形・画数・意味
熊
常用漢字 14画
[字訓] くま
[説文解字]
[その他]
[字形] 会意
能+火。〔詛楚文〕にその形の字がみえる。〔説文〕十上に「獸なり。豕(し)に似て山居し、は蟄(ちつ)す。能に從ひ、炎(えん)の省聲」という。〔書、洛誥〕「火始めて(えんえん)たり」を〔漢書、梅福伝〕に「庸庸たり」に作り、〔淮南子、墜形訓〕「東北を炎風と曰ふ」を一に「融風」に作るなど、一応は声の関係を考えうるとしても、能の初形はむしろ(えい)に近い。〔左伝、宣八年〕の「(人名)」を〔公羊伝〕〔穀梁伝〕に「頃熊(けいゆう)」に作り、熊・の声もまた近い。〔左伝、昭七年〕に、治水に失敗した鯀(こん)は、羽山で(ころ)され、化して黄熊となって羽淵に入ったとする神話をしるしている。熊を水物とすれば、との関係も考えられるが、これは神話のことであるから、字形の説明には援用しがたい。
[訓義]
1. くま。
2. 熊熊は、あざやかに光るさま。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕熊 久万(くま)〔和名抄〕熊 久万(くま)〔名義抄〕熊 クマ/熊脂 クマノアブラ
[熟語]
熊館▶・熊丸▶・熊拠▶・熊経▶・熊虎▶・熊侯▶・熊掌▶・熊席▶・熊胆▶・熊白▶・熊▶・熊羆▶・熊皮▶・熊▶・熊熊▶
[下接語]
檻熊・黄熊・熊・蟄熊・伏熊・夢熊
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報