精選版 日本国語大辞典 「焼・自棄」の意味・読み・例文・類語
やけ【焼・自棄】
〘名〙 (動詞「やける(焼)」の連用形の名詞化)
① 焼けること。また、焼けてでもいるように赤くなること。また、火事。「朝やけ」「夕やけ」 〔全浙兵制考日本風土記(1592)〕
③ (形動) (多く「自棄」をあてる) 物事が思いどおりにならないため、自分で自分の身を粗末に扱い、どうなってもかまわないという気持になること。なげやりな行動をとること。また、そのさまや、その言動。自暴自棄。やけくそ。→やけに。
※評判記・色道大鏡(1678)一八「悲しい哉、是より心やけになりて、人口をも恐れず、貧窮をもいとはず」
④ (「やけ」は、一度火をかぶって役に立たないものの意から) 他の語に付けて用いて、それをののしる意を添える。
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