やけに

精選版 日本国語大辞典 「やけに」の意味・読み・例文・類語

やけ‐に

〘副〙 (「やけ(焼)③」から)
見境もなく、ひたすら事を行なうさまを表わす語。むやみに。やたらに。
人情本春色梅児誉美(1832‐33)後「此方(こっち)はやけに隠さぬが、後手にならざる用心と」
② ぬきんでて、または異常に程度がはなはだしいさまを表わす語。ひどく。
※人情本・春色辰巳園(1833‐35)四「ドド一はやけに此様(こん)なのがいいじゃアないか」
剃刀(1910)〈志賀直哉〉「頭が後前にヤケに長い子供」

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デジタル大辞泉 「やけに」の意味・読み・例文・類語

やけ‐に

[副]《「自棄やけ」の意から》度を越して程度のはなはだしいさま。むやみに。やたらに。ひどく。「やけにのどが渇く」「やけに機嫌がいい」
[類語]比較的割と割に割りかし割方割合結構大幅随分かなり相当なかなか大分だいぶ・だいぶん大層すこぶいやにえらい馬鹿ばか余程余っ程

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