深遠(読み)シンエン

デジタル大辞泉 「深遠」の意味・読み・例文・類語

しん‐えん〔‐ヱン〕【深遠】

[名・形動]奥深くて容易に理解が及ばないこと。また、そのさま。深奥。「深遠教理
[派生]しんえんさ[名]
[類語]幽遠深奥奥深い根深い深さ深め深み深層深部奥が深い玄奥深長遠大広遠難しい分かりにくい難解詰屈きっくつ詰屈聱牙ごうが晦渋かいじゅう高度ハイブロー歯が立たないしち難しい小難しい深いちんぷんかんちんぷんかんぷん不可解至難ハードルが高い

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精選版 日本国語大辞典 「深遠」の意味・読み・例文・類語

しん‐えん ‥ヱン【深遠】

〘名〙 (形動) (「じんえん」とも) 深く遠くてはかりしれないこと。非常におく深いこと。また、そのさま。時間的に遠く隔たっていることにもいう。
家伝(760頃)上「大臣性仁孝、聰明叡哲、玄鑒深遠」
史記抄(1477)九「惣じて黄帝の時は年代深遠なるほどに人が不知と思て」 〔戦国策‐趙策下・孝成王〕

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普及版 字通 「深遠」の読み・字形・画数・意味

【深遠】しんえん(ゑん)

奥深く立派。〔史記、司馬穣伝論賛〕余司馬兵法を讀むに、なり。三代征伐と雖も、未だ其の義を(つく)すこと能はず。

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世界大百科事典(旧版)内の深遠の言及

【三遠】より

…中国山水画の構図理論。高遠・深遠・平遠をいい,視点の位置によって異なる三つの構図形式を,北宋中期の郭熙が《林泉高致》の中で理論的にまとめたもの。高遠は山の下から頂を仰ぎ見る形式,深遠は山の前から後をのぞきうかがう形式,平遠は近山から遠山を望み見る形式をいう。…

※「深遠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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