流し雛[用瀬](読み)ながしびな[もちがせ]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「流し雛[用瀬]」の意味・わかりやすい解説

流し雛[用瀬]
ながしびな[もちがせ]

鳥取県鳥取市用瀬で旧暦 3月3日に行なわれる祭り。人間の災厄穢れ雛人形に移して流す雛送りの風習の一つ。家々の祭壇での雛祭(→三月節供)のあと行なわれる。3日の夕刻,竹の骨に赤い色紙をはってつくった流し雛に火をともし,桟俵(さんだわら)と呼ばれる米俵の丸いふたの上に乗せて,モモや菜の花,ツバキなどを添え,菱餅や炒り米,タニシクワイなどを積み込んで川に流す。

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