活性生菌剤(読み)カッセイセイキンザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「活性生菌剤」の解説

活性生菌剤

製品名
《カゼイ菌製剤》
ビオラクチス(ヤクルト本社)
《耐性乳酸菌製剤》
エンテロノン‐R(EAファーマ)
耐性乳酸菌(長生堂製薬、日本ジェネリック、東和薬品)
ビオフェルミンR(ビオフェルミン製薬、武田薬品工業)
ラックビーR(興和、興和創薬)
レベニン(わかもと製薬)
《ビフィズス菌製剤》
ビオスミン(武田薬品工業、ビオフェルミン製薬)
ビオフェルミン(武田薬品工業、ビオフェルミン製薬)
ビフィスゲン(大日本住友製薬、日東薬品工業)
ラックビー(興和、興和創薬)
レベニンS(わかもと製薬)
《酪酸菌製剤》
ビオスリー(東亜新薬、東亜薬品工業、鳥居薬品)
ビオスリーOD(東亜新薬、東亜薬品工業、鳥居薬品)
ミヤBM(ミヤリサン)
《ラクトミン製剤》
アタバニン(大日本住友製薬、日東薬品工業)
ビオヂアスミンF‐2(日東薬品工業、ファイザー
ビオフェルミン(武田薬品工業、ビオフェルミン製薬)
ビオラクト(三恵薬品)
ラクトミン(コーアイセイ、扶桑薬品工業、丸石製薬)

 人間の腸内には、いろいろな細菌がバランスをとってんでいます(腸内細菌叢ちょうないさいきんそう)。ところが、なんらかの原因(感染症、抗生物質・化学療法剤の服用など)で有益な細菌が減少してくると、有害な細菌の勢力が強くなり、腸内の異常発酵はっこう腐敗などが生じてきます。その結果、下痢がおこるのです。


 活性生菌剤は、腸液酸性にすることによって腸内の有害な細菌を死滅させたり、増殖するのを抑える薬です。副作用が少ないので、各種の下痢の治療に使用されます。


 ビオフェルミンRを除く耐性乳酸菌製剤では、アナフィラキシーをおこすことがあります。このような症状がおこったときは服用を中止し、すぐ医師に報告してください。


①いろいろな剤型がありますが、食後の服用が原則です。


②下痢の治療には、消化のよい食事、安静、保温などが重要で、これを守らないかぎり、薬を服用しても無意味です。薬だけに頼らず、日常生活での節制もこころがけてください。


③この薬のほかに別の薬を服用している人は、あらかじめ医師に報告してください。


④ビフィズス菌製剤では、軟便、腹部膨満感、発疹がおこることがあります。このような症状がおこったら、医師に相談してください。


⑤耐性乳酸菌製剤では、発疹や呼吸困難などの過敏症、嘔吐がおこることがあります。この薬で過敏症状をおこしたことのある人や牛乳アレルギーがある人は使用できません。あらかじめ医師に報告してください。

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