河童の川流れ(読み)かっぱのかわながれ

ことわざを知る辞典 「河童の川流れ」の解説

河童の川流れ

泳ぎの達者な河童も、川の水に流されることがある。どんな名人達人でも、時には得意なことで思いがけない失敗をするというたとえ。

[使用例] 「窪田君のような隅田川の河童がいるんですから、万事この人に任せておくといいんです」「河童が川流れをするようなことはあるまいね」[久米正雄*競漕|1918]

[類句] 弘法にも筆の誤り猿も木から落ちる

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精選版 日本国語大辞典 「河童の川流れ」の意味・読み・例文・類語

かっぱ【河童】 の 川流(かわなが)

(水中で自由自在に泳ぎまわる河童でも、時に水に押し流されることがあるというところから) その道の名人、達人といわれる人でも時には失敗することもあるという意のことわざ。弘法も筆の誤り。
※滑稽本・浮世名所図会(1829)上「此としあまり川々水気にて河太郎(カッパ)の川ながれおほしといふ」

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デジタル大辞泉 「河童の川流れ」の意味・読み・例文・類語

河童かっぱ川流かわなが

泳ぎのうまい河童でも、水に押し流されることがある。その道の名人でも、時には失敗することがあることのたとえ。弘法にも筆の誤り。猿も木から落ちる。
[類語]孔子くじの倒れ弘法にも筆の誤り猿も木から落ちる上手の手から水が漏れる竜馬りゅうめつまず念者の不念

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