河太郎(読み)かわたろ

精選版 日本国語大辞典 「河太郎」の意味・読み・例文・類語

かわ‐たろ かは‥【河太郎】

〘名〙 (「かわたろう(河太郎)」の変化した語。「がわたろ」とも)
※浪花聞書(1819頃)「がはたろ 哥話云かっぱ也」
※雑俳・塵手水(1822)「これからは・かくされ着物乞ふ川童子(ガハタロ)

が‐たろ【河太郎】

〘名〙 (「がわたろう」の変化した語という)
咄本・新板一口ばなし(1839)一八「川童(ガタロ)はどんな頭ぢゃ、見いたか、皿に水」
② (①の姿に似ているところからいう) 胸まであるゴム長靴をはき、川底の泥を、ざる、または金網ですくいとり、金属などをより分けることを業とする拾い屋の通称。よなげや。

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デジタル大辞泉 「河太郎」の意味・読み・例文・類語

かわ‐たろう〔かはタラウ〕【河太郎/川太郎】

《「がわたろう」とも》
河童かっぱの異称。かわたろ。
漆器薄茶器で、蓋の上側が丸くくぼんでいるもの。河童の皿に似るとしていう。河太郎形

が‐たろ【河太郎】

河童かっぱの異称。〈守貞漫稿

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