水澄・豉虫(読み)みずすまし

精選版 日本国語大辞典 「水澄・豉虫」の意味・読み・例文・類語

みず‐すまし みづ‥【水澄・豉虫】

〘名〙
① ミズスマシ科の水生小甲虫。体長七ミリメートル内外。体は紡錘形で、光沢ある黒色。中・後肢は扁平で遊泳に適する。複眼は上下に分かれ、水中外界とを同時に見ることができる。池沼や小川にすみ、他の小昆虫捕食水面を急速に旋回する習性があり、驚くとただちに潜水する。春先から人目にふれる。日本各地に分布。類似種の、小形のコミズスマシ・ヒメミズスマシ、大形のオオミズスマシなどを含めてもいう。うずむし。まいまいむし。《季・夏》 〔書言字考節用集(1717)〕
② 昆虫「あめんぼ(水黽)」の異名。《季・夏》 〔俳諧・誹諧通俗志(1716)〕
※俳諧・俳諧新選(1773)二「しづまれば流るる脚や水馬(ミヅスマシ)太祇〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報