普及版 字通 「棗(漢字)」の読み・字形・画数・意味
棗
12画
[字訓] なつめ
[説文解字]
[字形] 会意
朿(し)+朿。〔説文〕七上に「羊棗(やうさう)なり。重朿に從ふ」という。〔爾雅、釈木〕に棗の十一名をあげ、その中に羊棗の名がある。棗は神饌として用い、また婦人が舅姑に会うときの礼物として、棗脩(そうしゆう)を持参する定めであった。脩は細長く切った乾肉で、わが国の「のし」にあたる。棗は棘(きよく)と字の要素は同じであるが、声義ともに異なる別の字である。
[訓義]
1. なつめ、なつめの木。
2. あか、なつめいろ。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕棗 奈米(なつめ)〔名義抄〕棗 ナシ・ナツメ・スミヤカ/酸棗 サネブト
[熟語]
棗核▶・棗紅▶・棗▶・棗子▶・棗児▶・棗脩▶・棗仁▶・棗脯▶・棗本▶・棗栗▶・棗▶・棗林▶
[下接語]
火棗・乾棗・酸棗・桑棗・樗棗・肉棗・羊棗・梨棗
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報