デジタル大辞泉
「梶」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
梶
生年:生没年不詳
江戸時代の歌人。家集『梶の葉』が刊行された宝永4(1707)年には在世している。京の祇園社のほとりにある茶店の女主人。父母に孝行を尽くす一方で草子や歌物語を好み,いつしか和歌に通じるようになった。戯れの歌を詠みかけて返歌を求めたり,田舎への土産に和歌を所望する人が絶えず,茶店は繁盛したという。伴蒿蹊著『近世畸人伝』にも採り上げられるなど,当時の京ではアイドル的存在であったらしい。茶店を継いだ百合,その娘の町子(池大雅妻玉瀾)を総称して「祇園三女」という。『梶の葉』の序文と『近世畸人伝』以外にはその実像を物語る資料が乏しい。
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報